宿泊横ばいも売り上げ増 国民宿舎、あらふねリゾート

串本町田原にある町施設「国民宿舎あらふねリゾート」の指定管理者が、ホテルOBらでつくる「あらふね会」(同町西向、渡辺千鶴香代表)に決まり、運営を始めて4カ月が過ぎた。宿泊者数は前年と比べほぼ横ばいだが、さまざまな工夫をし、宿泊費や飲食費、温泉入浴費、土産物販売などを合わせた売り上げは伸びている。

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町は公営施設の運営を民間に委ねる指定管理者制度を導入し、大阪府の業者にあらふねの運営を委託していた。期間は2008年4月1日から10年間の協定だったが、業者が不採算事業の整理を理由に途中で撤退したため、町が新たに公募。あらふね会が応募し、今年4月1日から運営している。期間は13年3月末まで。
 
同会が最初に取り組んだのが南国をイメージした雰囲気づくり。以前は簡素な雰囲気だったが、施設内外にヤシの木を配置したり、屋外にハイビスカスを飾ったりし、フロアのいすにはウミガメの絵が入ったカバーを取り付けた。利用客からは「雰囲気が良くなった」などと好評という。
 
施設の設備も改修。計138人が宿泊できる34の客室には、無料で利用できる冷蔵庫を設置。部屋のトイレも温水洗浄便座に改修中。娯楽室には最新の全身マッサージチェアを3台導入した。売店コーナーも増やし、各地からの焼き物や古着をリメークした物などを委託販売。串本の塩や重畳山のポンカンジュースなどの地元産品も多く販売している。
 
宿泊者数は4月299人(前年比102%)、5月590人(同97%)、6月212人(同100%)、7月636人(同97%)とほぼ横ばいだったが、売り上げは4月が前年比105%、5月同107%、6月同154%、7月同105%と増えた。串本町から那智勝浦町の範囲で、マイクロバスによる無料送迎を始めた結果、食事に訪れて飲酒する地元客が増えたことや、売店の売り上げが以前の3倍に増えたことなどが要因という。
 
新たな試みとして、大学のサークルやゼミの合宿に利用してもらおうと呼び掛けたところ、7月下旬から9月前半まで関西圏の8校が訪れる。海水浴場があり、安価に宿泊でき、地理的にも近いことから選ばれているという。室内犬との宿泊もできるようにした。
 
大きな会議室の利用が少ないため、結婚披露宴場としても貸し出す。料理は3千円から受け付ける。もっと幅広く活用してもらうために、地元住民の教室や展示会場としても提供していきたいという。
 
渡辺代表は「お客に満足して帰ってもらうのが鉄則。利用者にアンケートに答えてもらっており、要望などをすぐに反映できるようにしている。地元の人にも気軽に利用してほしい」と話している。

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